おっちょこちょいの才能勝負であれば、そこそこ自信がある下澤悠太です。
さて、今回は「周りの人からの貴重な意見をうまく吸収するためには〇〇が大事そうだよね!」というお作法みたいな話を!
先に結論を伝えちゃうと、「自分の思っていることはしっかり伝えなきゃデメリットが多いし、伝えられる環境づくりも大事だよね!」という当たり前だけど意外とできていない内容です!笑
目次
- 視点の多様性って大事だよね
- 自己開示不足が拒絶を助長させている?
- 自己開示不足によるデメリット
- 特に自己開示が求められる場面とは?
- 自己開示は個人の意志の問題だけじゃない
- まとめ
視点の多様性って大事だよね
自分の視点だけで生きている人よりも、自分+周りの視点を活用しながら生きている人の方が、気づきもたくさんあって成長スピードは速くなると思います。
そう考えると、「君って〇〇だよね!」という客観的な事実を伝えるフィードバックや、「それを踏まえて、△△を意識したらいいんじゃない?」というアドバイスをもらうことが大切なことは明白。
周りからの視点をもらえる機会があれば、「あざす!」と感謝して、ドラゴンボールのセルみたいにできるだけ吸収しておいた方が良さそうです。
しかし、せっかく周りからフィードバックやアドバイスをもらっているのに、何かが邪魔して「ん〜 なんだかなぁ…」とすんなり受け入れることができない時があるように思いました。
もちろん伝える側の意見が的外れな時もあれば、言葉遣いや態度に問題がある場合もあるかもしれません。
ただ、本当に自分にとって重要な視点を伝えてもらっているのに、自分が無意識に行っている何かが理由で拒絶しているのであれば、とてももったいないと。
「じゃあ何が理由になっているんだろう?」というのがここからの内容です。
自己開示不足が
拒絶を助長させている?
以前、とある方からフィードバックをもらう機会があり、「君は〇〇が課題だよね!」と教えてもらうことがありました。
しかし、その話を聞いた瞬間は「いやそんなこともないんじゃないか?」と素直に受け入れられない自分がいたんです。もしかしたら本当にその通りなのかもしれないのに。
ではなぜそうなってしまったのか?
それは、課題と言われた〇〇に関して、まだ自分の持っている40%ぐらいの情報しか相手に伝わってないと思っていたからです。
その結果、心の中で「いや!あなたが知らないだけで、僕は残りの60%でこんなことをやっているだよな。課題というか、むしろ強みだと思っていたんだけど…」と感じてしまい、スッと受け入れることができなかったんだと思います。
イメージしやすいようにめちゃくちゃ悪く表現すると、知ったかぶりをされた状態で指摘されているような感覚でしょうか?
ただ、その状況を作り出してしまっているのは自分なんです。当たり前ですが、自分の頭の中は自分が伝えようとしない限り、相手に伝わるはずもないので。
つまり、自分が相手に思っていることを伝えなかったことで、
相手は自分のことを100%近く理解したと思っているけど、自分は40%ぐらいしか相手に伝わってないという認識のズレが生じ、せっかく自分のためにフィードバックしてくれているのに、もらった意見が納得できない状態を自ら作ってしまっていました。
逆を言えば、自分の思っていることを全てありのまま伝えておくことができれば、どんな意見を言われていても「たしかにその通りだな!」とすんなり納得できていたと思います。
この経験から、「自己開示不足が周りからの意見を拒絶しやすくしているのかではない?」という問いが生まれました。
Wikipedia先生によると、自己開示とは『自分自身に関する情報を、ありのまま伝えること』。
やっぱり周りの人から意見をもらう時にも、「今自分は〇〇を考えています!」とか、「今△△の取り組みをしています!」といった自分の持ち合わせている情報を共有することは大切だと思います。
しかし、よくよく考えてみると、この自己開示が不足したまま、周りの人から意見聞くことって多いんじゃないかなと。皆さんはどうでしょうか??
例えば、上司から何かを指摘された時に、「いや、実はあの時〇〇が起こっていて…」とか、
「実はあなたに伝えてないだけで、普段は△△に取り組んでいるんです。」といった自分の思っていることや普段の取り組みを伝えきれなかったりすることで、
もらっている指摘が全然頭に入ってこなかったり、せっかく指摘してくれているのに「うざっ」と思っちゃうみたいな。
ここまでを踏まえて、相手の意見をうまく受け入れられない時って、おおよそこの自己開示不足が関係しているように感じました。
もう少し整理してみます。
自己開示不足によるデメリット
自己開示(自分の頭の中の共有)を怠ってしまうと、伝える側と受ける側が持っている情報にズレが生じると思います。
(本当は10思っていることがあるのに、相手に6しか伝えなかったら、4のズレが生まれるように。)
個人的にこの状態を、『頭の中の前提条件が一致してない状態』と呼んでいるのですが、そんな状態が起こすデメリットを整理してみると、、、
1.意見が的外れになる可能性がある(伝える側)
→持っている情報をできる限り共有してくれないと、どこに問題が起こっているのか、何が原因なのかが整理しづらく、的外れなアドバイスになってしまいやすい。
2.意見の質が低くなりやすい。(伝える側)
→少ない情報から考える意見よりも、できるだけ多くの情報から考える意見の方が、的確で精度は高くなりやすい。
3.言い訳を作り、意見を受け入れづらくする。(受ける側)
→例えば、「自分は頑張っている!」と思っている人が、「君はまだまだ足りないよ。」とフィードバックされた時。「いやいやあなたが知らないだけで俺は午後も筋トレしてるんだ!」と隠している事実が少しでもあると、たとえそれらを踏まえて全然足りなくても、言い分を作って耳を塞ぎやすくなる。納得しづらい。質の高いフィードバックが意味をなさなくなる。
4.ズレが広がる。
伝える側は表面に出ている部分でしか判断ができないので、その状態が相手の全てだと感じ、受ける側が本当は思っていることを隠しているかどうかに気づきづらい。そこからズレが生じ積み重なっていくと、関係性も取り返しのつかないことに?
5.素直さの欠如
→アドバイスをしても受け入れようとしない態度を取れば、伝える側もやりたくなくなる。その結果、どんどん周りから意見をもらう機会が減るという悪循環。
ざっとこんなことが挙げられそうな気がしました。
周りからの貴重な意見を自分の成長に繋げるためにも、自己開示を怠らないようにしたほうがよさそうです。
特に自己開示が求められる場面とは?
周りから意見をもらう時には大きく以下の2種類に分けれると思います。
①自ら教えをこう時。(受ける側→伝える側)
②相手から伝えてきてくれる時。(伝える側→受ける側)
①の自らアドバイスを求めにいくような場合は、無意識に自分の思っていることを全て相手に伝えていることがほとんどなので、伝える側と受ける側が持っている情報が一致しやすく、比較的アドバイスもスッと受け入れることができると思います。
ただ、問題は②の時です。この時は自ら自己開示をする意思を強く持たないと、せっかく相手が自分に対して意見を伝えてきてくれているのに、無駄な時間になってしまう可能性が高くなりそうです。せっかく意見をもらえているチャンスなので、少しでも吸収したいところです。
しかし、自己開示というのは、何も受ける側の意思の問題だけではないですよね?
そんな話を最後に。
自己開示は個人の意志の問題だけじゃない
正直、自己開示しにくい人やタイミングというのがあると思います。笑
何か意見したら、話を聞こうともせずに言い返してくる人と接する時だったり、「今いうと言い訳っぽく聞こえちゃうよなぁ…」と伝えることを控える場面もあったりするかもしれません。
そういう状況の中で、どれだけ熱く、想いを持って指摘したとしても、人によっては心に響くどころか、「うざいなぁ〜」と感じ、その人との関係性が悪くなってしまう可能性すらあります。
たまに監督から選手に対して「何度言ったらわかるんだ!」的な発言をすることがあるように思います。もちろん選手の理解力がない場合もあるでしょう。
ただ、もしかしたら指導者が高圧的な態度をとっていることによって、選手が本当は思っていることを隠してしまい、その結果、いつまで経っても言われていることが腹落ちしてないため、何度も同じミスを繰り返しているのかもしれません。
#伝えているようで何も伝わってない現象
「相手のことを思って伝えている。」「伝わらないならしょうがない。」「嫌われてもいい。伝えなきゃいけないことをしっかり伝える。」という言葉で片付けるのは簡単ですが、
意外と相手が持っている情報を聞き出すことを怠ったまま、もしくは聞き出しきったと勘違いしたまま、自分の意見を伝えてしまうことがあると思うので、気をつけなきゃいけないなと感じました。
まとめ
なんか難しいように書いてますが、結局言いたいことは、「自分の思っていることはしっかり伝えた方がメリットはあるし、自分の思っていることを伝えやすい環境を構築しよう!」です。
僕が周りから意見をもらえる立場の時は、できるだけ自己開示を意識すること。
逆に、もし僕が誰かに何かを伝える側に立った時は、しっかり相手の思っていることを聞き出すこと、そしてそれをうまく聞き出せるように、日常から信頼できる人間であること、良い関係性の質を構築しておくことを意識していきます!
何かまた気づきがあれば整理してみます!!
『自分の思っていることを全て伝えきる。話はそれからだ!』
現場から以上でーす。
下澤悠太。